【論説】朴槿恵大統領は「操り人形」だった

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就任以来、無能・無責任な大統領として非難されてきた朴槿恵大統領の疎通不可能の実態が、ついに明らかになった。朴大統領は「陰の実力者」崔順実氏の「操り人形」だったのだ。大統領府を拠点に、朴大統領と崔氏が共謀した国政独占・権力不正「朴槿恵-崔順実ゲート」の全貌が明らかになるにつれて、「朴槿恵辞任」を求める国民の怒りの声が天をつく勢いだ。崔氏は、朴大統領が20代の頃から心酔している「インチキ教組」崔太敏牧師の娘だ。
大企業から800億ウォン(約73億円)をゆすりとったミル・Kスポーツ財団と関連し、朴大統領と大統領府の安鍾範・政策調整首席秘書官、金尚律・教育文化首席秘書官、文化体育観光省の金鐘次官らの権力型不正が明るみになった。民意の離反と支持率急落の危機に瀕した朴大統領が、政局転換をもくろみ切り出したのが「改憲カード」だった。10月24日の施政演説で「今が時期的に適切」とし、任期内の改憲を主導すると述べたが、この計画は一日もたたないうちに崩れ去った。

大統領演説文も思い通りに修正

JTBCテレビは24日、崔氏の国政介入の事実を証明する「崔順実ファイル」を入手し報道した。報道では、200余りのファイルが入っている崔氏のタブレットPCから、大統領の閣議での発言、首席秘書官会議での発言などの演説文と閣議資料、大統領当選の所感文など、大統領府の各種資料をおさめた44個のファイルを確認したとし、崔氏が演説文を公式発表より先に目を通し、修正後に大統領が読んだという衝撃的な内容を伝えた。2012年6月から2014年上半期にかけて作成された大統領演説文には、具体的な統一方案に言及したドレスデン演説文も含まれていた。軍事安保関連の内容を含む極秘文書を、正体不明の女性が見て修正していたのだ。
批判の集中砲火によって、朴大統領は崖っぷちに追い込まれた。それまでは「崔順実を知らない」としらを切っていた朴大統領は25日、国民向け謝罪を通じて「演説・広報分野で崔氏の助けを受けたことがある」とし、崔氏の介入を認めた。しかし、JTBCが続報した崔順実ファイルの分析結果と、崔氏の側近であったミル財団の前事務総長の証言などによって、朴大統領の釈明が「真っ赤なうそ」であることが証明された。崔氏は演説文だけではなく、実質的に国政全般を指揮していたわけだ。

朴大統領の裏で崔順実が摂政

崔氏は大統領府のチョン・ホソン秘書官らが毎晩持参する厚さ30cmの「大統領報告資料」をもとに、側近の車ウンテク、高ヨンテらと「秘密会議」を開き大統領の今後のスケジュール、国家的な政策事案など国政全般を論議した。高ヨンテはホストバーで崔氏と知り合い、側近になった人物だ。大統領報告資料は、秘書官らが大統領に国政に関し報告する資料だ。しかし、大統領が読んで処理すべき資料が流出し、崔氏らが大統領に成り代わって論議していたのだ。
この会議で崔氏の指示通りに事業計画書を作成し提出すると、そのまま大統領府文献となって戻ってきたという。会議の主題は開城工団の閉鎖など政府の政策と関連したものが90%を占め、財団関連の内容は10%だった。人事問題も論議され、大臣の人選も決定された。側近らの証言によると、崔氏の承認がないまま大統領が単独で決定できる事案はなく、大統領府の核心参謀である「門番3人衆(秘書官のチョン・ホソン、李ジェマン、安ボングン)」は「お手伝い」に過ぎなかった。
崔氏のタブレットPCに残された朴大統領関連文献の作成者はチョン秘書官であり、PCのIDが政府機関のため政府の公式文献であることが判明した。タブレットPCの名義は現在、大統領府のニューメディア秘書官室の金ハンス選任行政官であることが分かっている。大統領府の関与を否定できない状況だ。
崔氏は大統領演説文以外にも、閣議、首席秘書官会議、業務報告資料、軍事機密に関する資料も事前に目を通した。南北問題、外交、安保、行政など国政全般に介入し、事実上の最高統治者の役割をしたのだ。
憲法秩序を順守すべき大統領が法を破壊し、民主主義を踏みにじり、国規びん乱、国政破たんの先頭に立った。国政運営を人任せにした朴大統領は、大統領の資格を失った。大統領府の秘書官らを動員し、国家の軍事機密と極秘文書を流出させ、権力を使って崔氏のために大企業から金をゆすりとることに、大統領が先頭に立った。
国民の支持率は14%に落ち、「機能不全政府」になった。国民の信頼を完全に失ったのだ。 それにも関わらず、朴大統領は国政運営を継続するとし、大統領府の参謀陣を交代させた。「国政びん乱の核心を残したまま、大統領府の秘書官と大臣をどれだけ取り替えても、国民の誰が刷新と考えるだろうか」(10月30日付け京郷新聞)という指摘は的を得ている。
今まで朴政権を庇護し、おもねってきたセヌリ党の責任も大きい。セヌリ党はただちに解体されなければならない。
朴槿恵「操り人形」政権は、開城工団閉鎖と統合進歩党解体、日本軍「慰安婦」問題の拙速合意、セウォル号と白南基農民への対応など国民に対し大罪を犯した。朴大統領は今すぐ退かなければならない。
(河民宇記者)

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